東京都練馬 松谷みよ子さんの文庫”本と人形の家”と石神井公園ツアー♪

「週末は雨となるでしょー」・・・数日前から天気予報はオウム返しに告げていたのに、朝おきてみたら・・・意外に明るいうす曇り♪今日は東京都練馬区にある松谷みよ子さんの自宅文庫と、その近くの石神井公園散策に行ってきました〜。

松谷みよ子さんご自宅文庫”本と人形の家”

絵本や童話作家としてあまりにも有名な松谷みよ子さん。我が家では今、松谷さん作の「ちいさなモモちゃん」からはじまるモモちゃんシリーズの読み聞かせをしていて、子どもたちと一緒に、子どものころからモモちゃんが好きだった私も新たな気持ちですっかり夢中なんです!それで以前に雑誌で見かけた松谷さんの自宅文庫「本と人形の家」を実際にたずねてみることにしました。

毎週土曜(第四土曜以外)に近所の子どもたち向けに開催されるというこの文庫、なんと松谷さんご自身がしょっちゅう顔を出されるとのこと・・・今日もいらっしゃいました!しかも昨日お電話しておいたので、「お電話いただいた方ねぇ。」なんてやさしく歓迎までしていただいて。私ったら嬉しさのあまり厚かましくも色々とお話させていただきました。松谷さんは、本当におやさしい方です!私の質問についてよーく耳を傾けてくださったあと、ひとつひとつにはっきりと慎重にお答えいただいて、心温まる時間を過ごさせていただきました。し・か・も、「遠いところからわざわざありがとう。お礼よ」なんて、著書3冊も下さったんですよ!!!(半泣)いいのかしらぁ。。。
松谷さん、本当にありがとうございました!


【ご紹介=児童書(5歳前後〜)】『ちいさいモモちゃん』シリーズ(全6巻)松谷みよ子

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

最初の『ちいさいモモちゃん』が40年前に出版されたこのシリーズ、主人公のモモちゃんと妹のアカネちゃんが生まれてから大きく成長していく姿と、その成長を優しく厳しく支えるママ、そして周囲の人々(と動物)の様子を描き出します。最終の6巻が出たのは初版からなんと30年たった1992年だそうです。(そう、私の子供時代は3巻までしか出てなかったです!)

モモちゃんの童話の一つ目の特徴は、舞台が日本のごく普通の家庭で、主人公は読者の子どもたちと同じような幼い女の子なのに、動物や野菜がどんどん登場しておしゃべりすることです。その上、化け物や死神まで!だのに不自然さをぜんぜん感じないのです。これは、想像の世界にまだどっぷりとつかって楽しめる幼い子どもの気持ちをそのまんま描き出しているからだと私は思います。年頃なのかよく「これ、ほんとの話〜?」と口にする娘も、モモちゃんに関しては疑問も発しないでどんどんストーリーに入り込みます。

もう一つこのモモちゃんのシリーズの特徴は、ママが働くお母さんで、しかも途中で離婚して母子家庭になってしまうという悲しいストーリーが背後にあるということです。シリーズ3巻目の『モモちゃんとアカネちゃん』では、離婚をめぐるママの葛藤が・・・死神や森のおばあさん(占い師?)などを登場させたファンタジーの形で描かれるのですが、それが私にとってはとてもリアルな描写のように思えてならないのです。こじれた家族関係の葛藤は、当事者たちの精神を追い詰め、時には心が消え入りそうな体験さえするかもしれない・・・。松谷さんから今日いただいた最終巻『アカネちゃんのなみだの海』のあとがきでは、松谷さん自身がこのことについて、父のいない娘たちにママの本当の思いと体験を伝えたかったのだと書かれていましたよ。

それにしても、モモちゃんシリーズは不思議です!子供たちの前には、楽しくって不思議で時にはこわ〜い想像の世界を描き出してくれる一方で、大人たちの前にはリアルすぎるとさえ思える精神世界を描きだす。この不思議について、今日松谷さんに質問させていただいたところ、
「私自身、童話のストーリーとして難しい面が多くてどうかとも思ったけど、読んでくださる方はそれぞれに楽しんでくださるみたいねぇ。おかげさまで今まで誰も文句を言ってきた方はいないのよ。」と、笑顔で答えてくださいました。

"本と人形の家"について補足

松谷さんの自宅文庫「本と人形の家」は、毎週土曜日1時から3時半開放されています。2時からは紙芝居の実演もありますよ。場所は外環道大泉インターから車で10分程のところです。詳しくは、松谷さんのHPでチェックして電話を掛けて聞いてくださいね。
尚、おなじく松谷さんが関係されている信州の黒姫高原にある黒姫童話館では、この夏さまざまな絵本や児童書に関するイベントを予定されているそうで、そのイベントでも松谷さんのお話をじっくり聞くことが出きるそうですよ。(これは松谷さん自身から薦めていただきました。)

"本と人形の家"に行ったら寄ってみよう!東京都練馬区 石神井公園

松谷さんのご自宅の2キロ離れたところには、石神井公園(しゃくじいこうえん)という広い公園があります。三宝寺池という広い池を中心に広がる園内には、武蔵野の自然を残すためにわざと手入れせず伸び放題の草木がうっそうと茂っています。巨木の葉のざわめきと池周囲をめぐらした板敷きの小道からのすばらしい池の景観を楽しむことができますよ。
(ただし植物の手入れを控えているだけに、公園全体の清潔感でいえば今ひとつですが・・・)

今日は,文庫をたずねた前後の昼と夕方に、この石神井公園でのんびり子どもたちと一緒に過ごしました。梅雨どきの花・・・スイレンカキツバタアジサイ、ホタルブクロなどなど様々な植物と、あとカワセミも見かけました。ゴゴゴゴ・・・とうなるようなカエルの声もしましたが、あれは何蛙だったのかしらぁ・・・。
←白いホタルブクロ

石神井公園の野鳥観察をテーマにしたステキなHPを見つけました!素晴らしい写真です。⇒都立石神井公園の鳥たち

公園には遊具コーナーもありますよ。駐車場はないですが、近くの100円パーキングが利用できますよ。



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