寒くなってきましたね〜

ブルブルッ・・・寒くなってきました。冬の訪れです。
皆様お風邪などひかれてないでしょうか?
私はここ2週間ほど、風邪気味で調子悪いので、ブログもペースダウン・・・。

【ご紹介=絵本(3歳ぐらい〜/読み聞かせ5分)】

ぼちぼちいこか

ぼちぼちいこか

ちょっとでも元気を取り戻そうと、関西出身の私が得意な関西弁の面白い絵本を借りて読んでみました。
この絵本、先日ぱせりさんがコメントで紹介くださって取り寄せてみたところ、息子に大ヒット。
読む度に笑い転げてます。

タイトルの関西弁”ぼちぼちいこか”はご存知の通り、東京言葉でいう”ま、のんびり行きましょう”っていう意味ですね。
主人公のカバくんは、何をやっても失敗しちゃいますが、その失敗する様子が可愛くって明るいの。そして最後の決め台詞の「ま、ぼちぼちいこか」が、最高!・・・ホンワカしていてそれでいて失敗にめげない前向きさが現れてていい感じなんです。この落ちは、長い人生を生きてきた大人のほうが実感沸きそうな気がしますが・・・4歳の息子もすっごく気に入っているみたいです。

この絵本はアメリカ作家の作品を作家の今江芳智さんが関西弁に訳した本です。今江さんは原文を読んで、そのストーリーに関西的な乗りを嗅ぎ取られて、関西弁に訳されたのでしょう。ステキな発想です。

ところで、この絵本読み出してから、息子が朝玄関で、変てこなイントネーションの関西弁で「ぼちぼちいこうか!」と声を掛けるようになりました。


【ご紹介=絵本(6歳〜/読み聞かせ7分)】

はせがわくんきらいや

はせがわくんきらいや

関西弁の絵本でもう一つ注目している絵本です。
同じ関西弁絵本でも「ぼちぼちいこか」に比べると、テーマがずんと重い。
主人公の長谷川君(作者自身)は森永ヒ素ミルク事件の被害者の小学生。
体が弱いために、なかなか同級生についていけません。
友達の言葉で綴っていく長谷川君の様子はとことんみじめです。そして、そのみじめな様子の中に、周囲の人々の優しさにさえ傷つき震える、長谷川君の繊細な心理が描き込まれていて、関西弁の語調に乗って読む人の心に響きます。


最後のページ、作者自身の言葉(やはり関西弁)で書かれた後書は・・・森永ヒ素ミルク事件の被害者として育った作者の人生が短く語られているのですが・・・絵本のストーリーと一体になって長谷川君を更に深く描きだしていて感動します。

あとがきの最後の最後のことばが、この絵本に描かれた子供時代を経て生きる筆者の力強い”今”を端的に語っているような気がします。
   ↓

ぼくは小さいころ、今より弱みそやった。


言葉遣いとしては4,5歳の子どもでも理解出来ますが、難しい背景をもった内容なので6歳以上の子どもへの読み聞かせをオススメします。といいつつ我が家の4歳児もしっかり聞いてしまってますが・・・マズイかな。




  こでまり文庫の絵本や本の一覧紹介してまーす♪

              ↓


セブンアンドワイ - オススメの絵本(こでまり文庫)


セブンアンドワイ - 児童書への橋渡し長めの絵本(こでまり文庫)


セブンアンドワイ - 自分も勉強したい大人の本(こでまり文庫)