今日の出来事
今週末は私の体調がすぐれなかったので、妹からのせっかくの自然散策の誘いも断ってしまい残念でした。子ども達は、午後いっぱい自宅マンションの前の公園でご近所の友達と一緒に生垣の木の実集めなどして遊びまわって、返ってその方が楽しかったようですが。
私は夕方遅く、息子だけ連れて買物から帰ってきて、マンションのエレベータに乗ろうとしてビックリ・・・!黒や赤の小さな木の実がばら撒かれて踏みにじられてひどい汚れ方でした。
私は恐る恐る息子に「まさかおねえちゃんじゃないよね・・?」というと、息子は、「うん!お姉ちゃんじゃない!」と元気よく答えてくれたのですが・・・家に帰ってすぐに、娘に「もしかしてエレベータに木の実落とさなかった?」と聞いたら、「うん・・・私がやったの。」ですって!!!
私はショックでクラッときました。夫も動員して大急ぎで家族全員でエレベータの大掃除しました。30分ほども掛かりました。
娘には、「何故すぐ言わなかったの!!」と激怒しました。娘が放置したあとに木の実は多くの人に踏みにじられて汁でそこいら中を汚してしまっていました。娘は、「だってママに聞かれた時、私だってちゃんと言ったもん。」と答えたので、「自分から言うのと人に聞かれて言うのは大違いなのよ。車で人をひいちゃったときでもそうなんだからね!すぐに言わないと助かる人が手遅れになったりするし、自分からすぐに言うのと、言わないのとでは警察での扱いも全然違うのよ!」と私はさらに話を大袈裟にして責めました。「自分でやってしまった間違いを自分で責任取れないときは、必ずすぐに誰かに相談しなさい!」
多分この事件が、自分の家の中だったらこんなに怒らなかったのでしょうが、やらかしたのがマンションの共有スペースで他の住人も毎日使う場所なだけに、ついつい言葉を荒げてしまいました。
それにしても、娘がやらかしたこと・・・ちゃんとすぐに家にいた父親に言えなかったこと・・・はよくありませんでしたが、今回のことで娘はひどく叱られても泣きませんでした。すごく反省した顔で唇をかみ締めてぐっと堪えていました。思えば半年前に小学校に入学したばかりの頃はちょっとしたことで泣いていた娘が、強くなったもんだとちょっと感心しました。その様子を見てると、泣いてにげるよりもずっと深く反省して今後に生かしてくれるような気がしました・・・ただの親の期待かもしれませんが。
今の世の中、こういう機会でもなければ親が子どもに自己責任を自覚させることって、恵まれているだけに難しいことだなぁって思いますね。
【ご紹介=児童書(読み聞かせ1年生から・自分で読むなら10歳ぐらいから)】
- 作者: 灰谷健次郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/03/20
- メディア: 文庫
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あまりにも有名な児童書ですが、最近娘に読み聞かせていて、はまってまーす♪
大阪の小学校の一年生を新任で受け持つことになった若い女教師(小谷先生)を主人公とする物語です。学校もののドラマ・・・金八先生など・・を想起させる、読みやすい軽やかな乗りながら・・・一方でそのテーマの奥深さ、教育現場への深い洞察、人間の感情の触れ合いに感動します。またその芯の強い文章は、声に出して気持ちがいい。ただ読み聞かせているだけで、まるで目の前にドラマを見ているようにも思えます。
文章は標準語ですが、セリフは全部関西弁です・・・関西出身の私は関西弁のセリフを読むのが楽しくってしょうがないのです♪
一つ気に入ったセリフを引用したいと思います。これは、主人公の小谷先生が自閉症(だと思われる)の生徒をクラスに自発的に名乗り出て預かったのに対して、反対派の父兄が授業を阻害されると学校に抗議したのに対して、賛成派の親(商店街の人たち)が先生に応援の気持ちを込めて言った言葉です。
「それは眼さきの欲というもんとちがいまっか。わしら教育のことはようわからんけど、自分とこの子さえよかったらええいう考えには賛成できまへんな。これはもちろんエエカッコのことばです。そんなこというとったら、この世の中、生きていけまへん。それをようわかっとって、あえていうてまんねん。そういう世の中やからこそ、いっそう学校では思いやりというもんを教えて欲しいと思いまんな。思いやりてもんは、えらい時代おくれみたいですけど、わしら商売しておって、そういうもんで信用をもらうことがありまんな。そういうもんで、ああ生きとってよかったと思うことがありまんな。ちがいますか先生」
私はすっかりこのセリフが気に入って、読み聞かせ中に風呂から上がってきた夫も引き止めて娘と一緒に2度も聞かせてしまいました。(笑)この関西弁の乗りとセリフの内容がとってもマッチしてて、言ってるお父さんの表情まで浮かんできそう。・・・格好いい♪
娘は、このセリフのあと、ふと「ママは小谷先生に賛成?反対?」なんて聞いてきましたが、もちらろん私は賛成よと答えました。私は、日ごろどっちかというと教育熱心な母親なので、娘にとってこの回答は意外だったようですが・・・笑。
こちらでは、こでまり文庫の絵本や本の一覧紹介してまーす♪
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★セブンアンドワイ - 児童書への橋渡し長めの絵本(こでまり文庫)