雑記

夏は、盆踊りや花火など浴衣の似合うイベントを楽しんでいるうちに、趣味も和系に流れちゃってます。本のセレクトも、ついつい江戸や明治・大正の時代に関するものが多くなっちゃったりして・・・秋にはコロッと忘れてしまいそうですが。

【ご紹介=大人の本】

一日江戸人 (新潮文庫)

一日江戸人 (新潮文庫)

作者の杉浦日向子さんは先日他界されましたね。残念です。そのニュースを聞いて、手に伸ばしたのがこの本です。江戸っ子の生活を絵と文で面白おかしく描いていてとても読みやすいです。江戸っ子の”粋(いき)”な生き方は、現代人なんて足元にも及ばないのかもしれません。

ところでこの本の中にも、怪談のお話が出てきます。なんでも江戸っ子は暑気払いに夜中集って怪談披露会をしたとか。内容は獣が化ける他愛ない妖怪ものが多かったらしいのです。現代なんかより”異界”が身近だった古きよき時代の風情だとか・・・内田百間の時代にも、まだ江戸時代のこの心が十分残っていたのかもしれませんね。