皆さん、名画っていうとなんだか高尚で近寄りがたいイメージ持ってません?むずかしくってしかも古臭くって子どもなんて理解できないものだとか?わざわざ美術館に子どもを連れて行こうにも、人ごみでグズるだけだろうから、とんでもない!・・・なんて。でも、絵本や物語を通してなら子どもでも名画を身近に楽しむことができますよ。おうちの静かな雰囲気で好きなときに眺められる点では、実際に美術館に行くよりも自然な形で楽しめるかもしれませんね。
小さな子どもに美術鑑賞なんて早いような気もしますが、絵本などで親しむうちに少しづつ絵画の世界へのアンテナが広がり、感性が磨かれていくのではないでしょうか。

このコーナーでは、今まで読んだ名画を扱う絵本のなかで私が一番気に入っている博雅堂出版の『おはなし名画シリーズ』(全15冊)を中心に紹介し、そこから色々とイメージを膨らませながら進めてみたいと思います。

      絵本で名画を楽しもう!INDEX

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博雅堂出版『おはなし名画シリーズ』(全15冊)について

このシリーズ、よく子ども図書館の美術コーナーで見かけますね。大判のでーっかい絵本で、大きなページにドーンと名画が載せられています。それぞれの絵本で、有名な画家(ルネッサンス画家〜ピカソまで)を一人もしくは二人取り上げ、子ども用に易しく書かれた伝記とともに絵画作品を紹介していきます。さまざまな画家の生きざまとともにその画風の移り変わりを実感できるのが楽しくって、絵画の世界なんて全然無縁だった娘もすっかり夢中になりましたよ。シリーズを読み進むうちに、娘が「ミケランジェロが死んだのは89歳で、レオナルド・ダ・ヴィンチが死んだのは67歳でね・・・」なんて有名画家の没年齢を全部覚えて喜ぶのにはちょっと閉口でしたが(苦笑)、そうやって一口に”画家”といわれる人たちの人生も作品も非常に多様であることを実感できたようにも思います。もともと絵を見るのは好きな私も、このシリーズに出会って絵画に対する見方がぐーんと広がってますます絵画の世界が好きになりました。
アンリ・ルソーとシャガール (おはなし名画シリーズ)ルノワールとドガ (おはなし名画シリーズ)ボッティチェッリと花の都フィレンツェ (おはなし名画シリーズ)ローランサンとモディリアーニ (おはなし名画シリーズ)ゴッホとゴーギャン (おはなし名画シリーズ)レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ (おはなし名画シリーズ)ダリ (おはなし名画シリーズ)

一冊の読み聞かせは30分ぐらいかかります。対象年齢は6歳ぐらいから。小学生のお子さんが自分で読むのにもオススメですよ。掲載されている絵画の印刷の色彩がいいことと(出版年が古いものはちょっと悪いですが)、おはなしの文章がどれも美しい点でも好感がもてます。それにしても一冊3000円以上するのでなかなか買えないのは残念なんですよ!・・・でも今ちょっとづつ買い集めているところなんです。