電車を見に行こう!『でんしゃがくるよ!』


春!!東京は今日はぽかぽか陽気でしたね。
卒業、入学のシーズン、我が家の長女もこの春に保育園を卒園し、小学校へ。自分の子供が学校に上がるなんて、まだ実感も湧きません。ちょっと不安もありますが、私が不安を口に出して娘に感染したらよくないので深く考えないようにしています。・・・ただのんびり屋なだけの母親なんですが。(笑)今日は娘が行く学童の入所式というのが行われるというので息子も連れて行ってきました。小学生のお姉さん、お兄さんたちは剣玉やナワトビなどの芸で、パワフルな様子を披露してくれました。自己紹介では3年生以上の子供は特技にスポーツをあげる子が多くて、自分から熱中できるものをしっかりもっている子供が沢山いるんですね。私自身の3年生のときなんかはどんな風に過ごしていたかと回想してみたり、一方で娘の2,3年後はどんな風になっているのだろうと想像してみたり、いろいろと想いをめぐらせました。



さて、昼下がりの帰途、JR常磐線の陸橋の上を子供たちとのんびり渡っていると、息子が突然大声で「でんしゃが こないかな。でんしゃが こないかなぁ。」と、絵本の1フレーズを言い出しました。シャーロット・ヴォーグの『でんしゃがくるよ!』の1場面です。それを受けて、娘が「しんごうがあかからみどりにかわると・・・もうすぐでんしゃがくるっていう あいず!」というフレーズを続けました。私もほどんど間をおかないで、「くるよ、くるよ、でんしゃがくるよ!」と続き・・・遠くに目をやると松戸駅から電車が発車しました。そして、電車が陸橋をくぐった瞬間、みんなで声を揃えて「ビューン!」・・絵本のワンシーンを絶妙なアドリブで再現したあとにはみんなで大笑いしてしまいました。



シャーロット・ヴォーグの『でんしゃがくるよ!』は、電車好きの2歳の息子がいる友人が紹介してくれた絵本です。電車好きの男の子が、土曜の朝にお姉ちゃんとお父さんと、陸橋の上に電車を見に行くお話で、絵は細密なわけではないのに、子供達の様子といい、朝の爽やかな風といい、絶妙に表現されています。私も子供たちも気に入って何度も繰り返し読みました。そして今日めずらしく渡った陸橋で息子の一声から始まった『でんしゃがくるよ!』劇では、3歳の息子がこの絵本の場面のイメージをとてもよく掴んで端緒となってくれました。一つのイメージを自分以外の人と共有しながら、新たな実体験を重ね、一緒にイメージを膨らませる・・・ささやかではあってもとても幸せな瞬間です。



でんしゃがくるよ!

でんしゃがくるよ!

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