1.親子の間に温かい信頼関係を築いてくれる

仲のいい友達や恋人・・・・もちろん夫婦も・・・ってどうして気が合うのでしょう?それは共通の話題について素直な気持ちで話せるからじゃないでしょうか。そもそも何を話していいか分からない状態では親密な人間関係は成り立たないのです。友達や恋人と一緒に映画をみたり旅行したりするのも、言い換えれば共通の話題を持つためとも言えるでしょう。一緒にいろいろな体験してワイワイ話しながら関係を深めて行きます。親子関係も・・・たとえ子供が赤ちゃんや幼児であろうと・・・人間関係には変わりません。だからいい関係を続けていくには共通の体験や話題が必要なのです。例えば、お出掛けしたときに赤ちゃんが指差す動物、植物、雲、自動車、電車etcを話題にしてパパやママが赤ちゃんに話しかけ、それに赤ちゃんが笑顔で応えるのは親子という人間関係を深めて行く為の自然な行動です。絵本が親子の関係にもたらしてくれるものは、このような共通の話題と体験にあたるのです。絵本を見つめながら色々な発見について話しあうことによって、子供はスキンシップと同じぐらいパパとママの愛情を実感することが出来、精神的にも落ち着きます。
また、絵本好きの子供は読み聞かせてくれるママやパパに自然と尊敬の念を抱きます。現代は少子化が進み、子供達は甘やかされ、ワガママ、自己チューになりがち。自分の親に対してさえ謙虚な気持ちになる機会なんてほとんどありません。でも、字を読めない子供が「この本もう一回読んで!」と頼む時、心中には読み聞かせてくれる大人への謙虚な気持ちが生じます。面倒がらずに何度でも読み聞かせてやれば子供は心からの感謝をの念を抱くでしょう。このような気持ちはお金で何でも買えると錯覚しがちな現代だからこそ、とても大切だと思います。

【関連ダイアリー】

 絵本がもたらす”魔法の効果”〜はじめに〜⇒
 2.子供の感情を豊かにしてくれる⇒
 3.子供の想像力を育んでくれる⇒
 4.子供の言葉の能力を育んでくれる⇒
 5.感性を磨いてくれる⇒
 6.好奇心を育ててくれる⇒
 7.追求心を育ててくれる⇒
 8.自信をもって生きる力を育ててくれる。(→推敲中)

ご紹介=絵本(3歳〜)

『おやすみなさい フランシス』読み聞かせに10分強かかる長めの作品だが、フランシスとパパの会話がリアルで可愛らしいので小さい子供から大きな子供まで楽しめる。親子関係がホンワカ描かれている。(それにしても、何故はまぞうに表紙の画像が掲載されてないの!グチグチ・・・)

おやすみなさいフランシス (世界傑作絵本シリーズ)

おやすみなさいフランシス (世界傑作絵本シリーズ)