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TODAY'S THEMA  ♪♪ 猫 ♪♪


久々の更新です。
7月中は週末に親子キャンプの予定が二回入ってハードでした。平日は仕事に行かなければならないし、連日の暑さも加わってバテバテ・・・気持ちがなんだか落ち着かず、なかなかブログを書く気も起こりませんでした。
こういう時に感じるのは、人間が創造性を発揮するには自己の心を見つめる平常心が必要なんだってことです。(私は大した創造はしないですが。)簡単に言えば、落ち着かないと物作りする余裕ができないってことなんですが・・・・つくづく多忙の中でも様々な発想で作品を生み出すアーティストはすごいんだなぁって思いますね。


今日たまたま夏目漱石の『我輩は猫である』なんて懐かしいものを読みたくなって手にしたのですが、主人公の我輩猫くんは、時々気持ちが落ち着かなくなると、”浩然の気を養う為に”、隣の茶畑でのんびり午睡するというのが出て来るんです。この”浩然”ってのは辞書で調べると「水が豊かなさま。心などが広くゆったりとしているさま」だそうです。浩然としてる猫くんが羨ましくなっちゃいました。漱石先生も猫の様子を見て「猫のように暮らしてみたい」なんて感じていたのかしら・・・。


今日は先日行った茨城県のキャンプ場のご紹介をしようと思っていたのに、すっかり話が反れてしましました。キャンプの話題は明日にするとして・・・今日はブログ再開の助走でした。



【ご紹介=小説】

吾輩は猫である(上) (講談社青い鳥文庫)

吾輩は猫である(上) (講談社青い鳥文庫)


今更ご紹介するまでもない作品ですが、久々に読んで新鮮でした。夏目漱石の文章って言い回しは固めだけど、やっぱ上手いですよね。その上、ユーモアたっぷり。中学生ぐらいから楽しめそうです。


【ご紹介=絵本(読み聞かせ5分/4歳ぐらい〜)】

タンゲくん (日本傑作絵本シリーズ)

タンゲくん (日本傑作絵本シリーズ)


猫と言えば私はこの絵本を最初に思い浮かべます。
表紙画が出ないのが残念!・・・主人公の猫のタンゲくんのふてぶてしい様子がドンと描かれているんですが。
家族の中で好きなよーに振舞うタンゲくんと、そんな彼の全部が大好きな飼主の女の子の気持ちが描かれています。
私は猫を飼ったことがなく猫好きでもなかったので、最初読んだ時はタンゲくんのふてぶてしい態度に好感が持てませんでした。でも何故かこの絵本を読んだあと、色んな場面(街角や絵本や小説など)で猫の存在に触れる度に、タンゲくんを思い出してしまうんです。そして気付くと徐々に猫好きに・・・この絵本は読者をジワジワと猫好きにさせてしまう魔法があるのかも(笑)。それぐらい猫という存在の魅力をよく表現しているということなのでしょうか。


100万回生きたねこ (講談社の創作絵本) 


猫の絵本といえば、これですね〜。この絵本の主人公のとら猫くんにも猫の性格が特徴的に描きだされてます。後半で描かれる白猫との愛情関係が美しいです。・・・これも猫的愛情関係を描いているのかしら。
ストーリーを深く理解する意味では大人向きの絵本だと思います。